世界初「骨伝導イヤーマイクロホン」を商品化
当社は、「骨伝導の原理を利用して、人間の音声を耳孔内からピックアップ」 という基本特許を取得し、その製品化を目的として、 1985年3月に設立されました。
骨伝導を原理とするマイクロホンについては、従来より耐騒音特性の良さ(周囲の騒音を拾いにくく、人間の音声を有効に伝える)で知られていましたが、音質の明瞭度と装着性が難点とされており、市場で受け入れられる商品の製品化についてはなかなか実現ができませんでした。
その中にあって当社は、耳孔という良好な骨伝導ポイントにて音声を拾い、かつマイクロホンとスピーカーを同一ケース内に納めることで、片耳にその装置を装着するだけで送受話ができる画期的な商品 「イヤーマイクロホン」を世界で初めて商品化に成功しました。その後、骨伝導の特性に合わせたインターフェイスアンプを開発し、音質の改善とハンズフリー操作が可能なVOX(音声起動)回路を組み込み、使い易さを向上させてきました。
更に、1988年には骨伝導スピーカーの基本特許も取得、骨伝導マイクロホンと併せ、骨伝導商品ならどのようなものでも開発できる体制を整えました。
当社の社名TEMCOは、創業時の主力商品”Ear Microphone”(Tokyo Ear Microphone Company)から命名されています。
当社の骨伝導 ~新しいコミュニケーションの世界~
骨伝導には音を聞くための骨伝導スピーカーと、音をピックアップするための骨伝導マイク、2つの要素があります。
当社はどちらの技術も保有する、骨伝導に関するトップメーカーです。当社は音声信号を効率よく骨伝導振動に変換できる超小型高出力骨伝導スピーカー(特許取得済)の開発に成功しました。このスピーカーは様々な分野に応用でき、今までに無い新しい商品を開発、展開することができます。
骨伝導マイクは骨から伝わってくる振動を如何に効率よくピックアップするかがその性能に大きくかかわってきます。しかしながらマイク感度が良いだけでは、骨伝導音声以外の周囲の騒音もピックアップしてしまい、骨伝導の本来の良さを発揮することができません。
当社は新開発VSCM(Vibration Sound Conversion Microphone)骨伝導マイクの開発により、マイク感度は高いが周囲の騒音は拾い難いと言う相矛盾する要求をクリアし、従来の骨伝導製品よりも更に高性能な製品を製造しています。当社ではこれら骨伝導の特性を組み合わせ、様々な特長ある商品を展開しています。
● 声帯の振動を外耳道からピックアップする「イヤーマイクロホン」 耳に装着するだけで通話ができます。
● 骨伝導スピーカーと従来のマイクロホンを組み合わせた「骨伝導ヘッドセット」 耳がオープンになり周囲の音も自然に聞けます。
● 骨伝導スピーカーと従来のマイクロホンを組み合わせた「骨伝導ヘッドセット」頭頂部や側頭部から音声をピックアップできます。
騒音下でも自分の声だけを相手に送信できます。また、それらの商品を更にグレードアップする様々なインターフェイス群も用意しています。
このように骨伝導で「音を聴く・声をひろう」技術を最先端の通信技術に広く応用することで、さまざまなシーンで付加価値の高いコミュニケーション・ツールの開発が可能になりました。
その他、各種用途向けのハンズフリー連絡用システム(受信、送受信)、骨伝導スピーカー採用による耳の不自由な方向け音声増幅器(きくちゃん)やヘルメット用通信システム(シェルショッカー)など、多数の骨伝導製品を開発しております。
詳しくは各製品の紹介ページをご覧ください。